「4種類のローズウッド」後編 on YouTube |
本音を言えば、ギター材の王様はローズウッドでしょうね。
その中でもハカランダは特別です。
理由は簡単です。
僕が育った時代が「ハカランダが一番」という認識で充満していたからでしょう。
当然その影響は僕の中でも満ち満ちていました。
この仕事に入った45年前もその考えのままでした。
と言うより、今思えば、何も考えていなかったというのが正直なところでしょうか。
自分の考えが少しづつ変化していったのは「音の色」と云う事に興味を覚えたからですかね。
特にフィンガーピッキングはギターから紡ぎだされる音で構成される世界ですから、メロディー、リズムがしっかりと構成されていなければなりませんが、僕は一つ一つのおたまじゃくしに色が付いていればもっともっと楽しく、カラフルな音世界が拡がるのではないかなと考えた訳です。
そこからですね。
マーチン中心の世界から抜け出したのは。
誤解しないで下さいね。
決してマーチンギターの事を悪く言っているのではないですから。
グレーべン、サンタクルーズ、そしてソモギと云った素晴らしいギターに出会ったのも、そういう理由です。
それでも、自分の中では消化不良を起こしていました。
自分の求める音ではないからですね。
じゃ自分を満足させる為には如何すればいいの?って云う事になりますますわなぁ。
答えは簡単です。
自前で作るしかないですよね。
そして16年前に自前のフィールズギターを創り始めた次第です。
前置きが長くなりましたが、要はギター材の王様なんてありませんというのが結論です。
これからもいろんな素材を使ってカラフルな音作りを楽しみたいと思っています。
皆さんんも「おたまじゃくし」に色々な色を付けて遊んでみて下さい。
蛇足ながら言って置きますが、音楽は楽器が中心ではありませんよ。
弾く人が中心です。
指の当て方一つで音は良いも悪いも変化しますから。
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