「Martin D-28E Conversion」 |
Conversion とは改造という意味ですから、只今改造の真っ最中といった処。
「どうして改造なんてするんですか?」とよく訊かれるんですが「鳴りが気に入らないからです」とお答えしています。
でも本当は全てがそうじゃないんですが、まぁ説明するのが面倒なもんで、そうお答えしているだけです。
それにしてもD-28Eは不思議なギターですね。
レギュラーラインのD-28にDeArmond社製のピックアップを2個取り付けたものですから。
私からするとフラットトップに2個のピックアップなんてあり得ないんですが、でもやっちゃてるんですから、時代だったんですね。
ロックンロール全盛の頃ですから、「ギブソンに負けるな!」って言って、無理矢理作ったんでしょうね。
だから製造も長く続かず、1959年に始まり1964年で終了しています。
数十年前に怖いもの見たさに入手したのですが、一目見た瞬間「こりゃ駄目だ」と即刻お蔵入り宣言。
でもね、後からじっくりと内部を観察すると、マーチンも考えて作っていたんですな。
当たり前ですが、トップが震え過ぎないようにブレーシングパターンをかなり変更していましたね。
サイドとバックのハカランダを使います。
後は全部廃棄処分。
トップは50年以上前のベアクローのシトカスプルースを使っています。
ボディーは完成しましたが、指板のインレイを如何しようかと悩んでいるところです。