「ヨッコラショ」 |
敷き布団の底から突き上げて来る冷たさを表現する例えを知らない。
背中一面に突き刺さる冷えを凌ぐ方法も電気敷毛布以外知らない。
毎年何とかしなくてはと思うが、同じことを繰り返すばかり。
答は単純です。
ベッドにすれば、困り事の大半はほぼ解決します。
でも厄介な事に嫁さんも私もベッド嫌いなんですな。
こういう事は妙に一致するんですから夫婦とは分からんもんです。
然したる理由なんて双方にある訳ではありません。
嫁は嵩張るからが理由。
私は寝起きを楽にしたくないからなんです。
嫁さんの理由は誰もが肯くでしょうな。
でも私の理由は分かり辛いでしょう。
寝起きを楽にしない?
でもこれは大切な事なんですよ。
覚えて置いて損はありません。
ある時私の敬愛する合気道の達人の口から出た話です。
「齢を取ると何が一番疲れるかと言うと、立ち上がる事なんや」
「若い連中に技を掛けさせて受け身を何本もするんやが、毎年毎年それがしんどく(疲れる)なって来るんや」と。
立ち上がる動作と云うのは体幹を使う全身運動らしい。
だから受け身の練習は体にとって非常に理に適った運動だよと教わった次第。
それ以来、嫁が観ていない隙を狙って、受け身(受け身とはかけ離れた動作ですが)を遣っています。
皆さん一度試してみて下さい。
受け身じゃなくていいですよ。
ゴロンと寝て立ち上がる。
それを、左右数回やってみて下さい。
結構きついですから。
ベッドの方が全てにおいて楽な事は理解しています。
何時かベッドのお世話になるその日が遣って来るのも分かっています。
でもその日までは敷布団でヨッコラショを続けていたいのです。