「日本国の大博奕」 |
来年8月に行われる東京オリンピックでのマラソン競技の開催地の変更が取り沙汰されていると新聞やテレビニュースで知った。
大の大人達が寄ってたかって今更何を言っているのか。
物笑いの種を作っているだけだと何故気付かないのか不思議で仕方がない。
先般行われたドーハでの世界陸上の結果から導き出された意見だそうな。
IOC会長のバッハさんからの提案らしい。
その提案を受けたJOC名誉会長の森さんの笑みを浮かべながらの賛同の意を表したテレビ画面を見た。
情けない限りだ。
一時は首相を務めた人であるから余計に嘆かわしい。
俺個人としては、森さんには「おい、ちょっと待て。そんな簡単なもんじゃないぜ」と啖呵を切ってほしかったな。
国民の多数は「えっ、8月に?」と思った筈である。
日本で一番暑い月である事は子供でも知っている事である。
そのような季節に体を極限まで使い切る競技をするのである。
室内競技はいざ知らず、炎天下での競技なんて無茶苦茶な話である事は阿保でも分かるだろう。
でもそれを押し切って「おもてなしの精神で、、、」でと、無理矢理誘致してしまった。
アメリカの放送局の横暴であるとか、何とかかんとか言い訳がましくマスコミも騒いでいるが、何を今更である。
要は政治経済の失敗を糊塗する為の一種のカンフル剤としてのオリンピックであったことは間違いないでしょう。
マラソンなんて、そう簡単に「はい、そうですか」と体調を整える訳には行かんだろうな。
暑いは暑い中でのピーキングを目指しながらトレーニングしていただろうから、寝耳に水の話だったに違いない。
選手の方々も気の毒である。
東京都は既にコース道路の暑さ対策へ巨費を投じている。
札幌は札幌で受け入れ準備が出来るのか如何かは疑問である。
観客も右往左往。
どちらにしても早急な結論が待たれる。
来年のお天気なんて誰にも分かりません。
スーパーコンピューターを駆使しても分かりません。
8月は暑い季節であることには疑う余地はない。
でもどのくらい暑いのかはその時になってみなければ分かりません。
日本国が大博奕を打ったみたいなものですね。