「ノーベル賞を見ながら」 |
先週から嫁さんが頻りに背中の痛みを訴えている。
特に右の肩甲骨にかけて痛みが走るそうだ。
訊ねれば、何か特別なことがあった覚えもないし、した覚えもないと言う。
強いて言えば窓拭きくらいかなと答えた。
筋肉痛かなと軽く考え、アンメルツを塗った。
翌朝に具合を訊くと、楽になったような気がすると笑いながら答えたが、笑顔の中に痛みを隠すような表情が見えた。
日を追って痛みが増すようである。
数日前から腰を庇う様に歩く。
頸椎が痛く、首の上げ下げも、出来ないし、咳をすると激痛が走るという。
昨夜は遅い食事であった。
我が巨人軍の勝利は確実であったので、NHKへチャンネルを変えた。
笑顔が素敵なお爺さんが大きく映っていた。
吉野彰氏がノーベル賞化学賞を受賞されたと報じている。
失礼ながら、お年は80歳近くだろうと画面を見ながら嫁と話をしていたのだが、テロップをよく見ると御年71歳とあった。
同学年である。
思わず、「失礼しました」と頭を下げた。
見かけよりも、中身だと猛省致しました。<m(__)m>
今日嫁は休日。
近くの病院へ行った。
頸椎のレントゲンを撮ったが異常なし。
痺れもないから、頸椎辺りの軽い捻挫でしょうとの診断。
もし痺れが出るようだったら、再度来て下さいとの事。
痛み止めと、貼り薬を処方された。
先ずは一安心である。
でも昼からは孫の面倒を見に行くそうだ。
頭が下がる。
男は痛みにはからっきし意気地がないし、それ程献身的な生き物でもないと思っている。
だから彼女の辛抱強さには敬服せざるを得ない。
まぁ、俺にとっては嫁さんがノーベル賞だと思っている今日この頃ですわ。
でもこれは内緒の話にしといて下さい。