指板へのインレイが終わった。
偶々、Birds Inlay、Leaves & Seeds Inlay 、そして3 Lines Inlay が揃っていたので
写真を撮った。
現在はスロティッドの面取りを行っている。
この面取り作業によって生まれる断面のグラデーションが美しい。
レイヤーの素材によって素材の持つカラーの濃淡が際立ち、
鮮やかなグラデーションのラインを生む。
このグラデーションはソモギ氏へスロティッドヘッドのギターの製作を依頼した十数年前に
偶然生まれた。
「ヒロ、現状では絃がどうしてもスロットの内側に触れてしまうんだ。」
「スロット内側の面取りを深く削ってもよいか?」
そのような内容の電話を受けた。
良いも悪いもない。承諾をしなくては前に進めない。
承諾をし、同時に面取り後の写真も依頼した。
「美しいラインだ」これが後に見た写真への感想だった。
フィールズのスロティッドの断面のラインはより強調されている。
たった0.5mm厚のレイヤーが削り込む角度によってこのようなラインを
描いてくれる。