よく鳴る「Acoustic-Electric Guitar」エレアコ 2 |
生音に勝るものはない。
絃の振動がブリッジから表甲に伝わり、共鳴箱(ギター本体)で増幅され、サウンドホールから放出される。
その音を近くで直に聴く。
それが生音である。
艶やかに粒立つ生音は美しい。
それは優れたギターからしか出せない。
一度、空中に放たれた音は直ぐに消える。
生演奏の宿命である。
数多くの人に聴いてもらおうとすると電気で増幅するしかない。
それにはピックアップという絃振動を拾い上げる装置が必要となる。
音を拾うという意味ではマイクもその一つと考えてもよいと思う。
場所と音量を考慮さえすれば、一番自然な感じが出せる。
唯一つ厄介なのは、前述した通り、取り回しが難しく、音量を稼ごうとすると、
ハウリングの問題が立ちはだかる事だ。
無論、録音用としては最適である事は疑う余地はない。
ピックアップは圧電素子(ピエゾ)をギター本体に装着するのが一般的である。
問題は装着をする場所だが、ブリッジのサドル下に置くアンダーサドル方式と
表甲に両面テープで張り付けるコンタクト方式の二つの方法がある。
しかし、ここでは音質低下を著しく招くアンダーサドル方式は採用しない。
絃振動を受けるサドルはブリッジを通し、振動を表甲に伝える重要な役目を担っている場所である。
サドル下への異形の異物は厳禁である。