「ギターの源」 |
ギターの源は木である。
中でも一番大切なのは、ハカランダ、マホガニー、或いはメープルではなく、スプルースだと信じている。
勿論、全てはバランスであるから、各々の木が大事だと云う事は言うまでもない。
取分け、力木材は音創りの要である。
ヨーロピアン・スプルースは繊細さと力強さを併せ持つ優等生である。
しかし、何かが物足りないと思うようになった。
同じヨーロッパでも東の物は少し野性味を宿している。
シトカ・スプルースは温かみと安定感がある。
エゾ松は腰が強い。
それぞれが、それぞれの良さを持っている。
一様には扱えない。
一種類の木で統一するのがいいのか、それとも組み合わせた方がいいのか、、、
少しづつデータを蓄積して行くしかない。
答えなんてそう簡単に分かりはしない。
だから面白さが尽きないのだろう。