「一難去って」 |
昨夜はネズミの足音はしなかった、と思う。
例え天井裏で走り回られたとしても、真夜中では確かめる術はない。
取り敢えず薬が効いたと思った方が気は楽である。
今朝、嫁と兄ちゃんにそれとなく訊ねてみると、
「別に、、、」 と素気無い返事が戻って来た。
余り関心がないようである。
それより嫁の関心は昨夜突如故障したエアコンの方に向いていた。
こちらの方がより切実であるのはよく分かる。
台所のエアコンは久しく使っていない。
この夏は室外機に蔦が絡まり、緊急停止。
その前はヤモリが入り込み、ショートしてストップした。
ここ数年故障続きで、余り使っていなかったのだが、
偶には電源を入れ、手入れだけはしていたのだが。
昨夜から冷え込みが厳しくなり、ファンヒーターだけでは心許ないと思い、
久し振りにエアコンの登場を願った。
食事を終え、後片付けをしていると背中辺りに寒気を感じる。
振り返るとエアコンから温風が出ていないではないか。
恐らく自動霜取りモードになり、一時停止しているに違いないと思い、
そのまま後片付けを続けたのだが、如何もおかしい。
停止時間が余りにも長過ぎる。
よくよく観察すると、電源が切れているではないか。
説明書を取り出し、あれやこれや試すが、全く駄目。
明らかに故障のようである。
「またか」 と思うと同時に 「買い替えか?」 との思いが過ぎり、溜息が出てしまった。
兎に角、先ずは修理依頼だが、週明けの事になる。
「一難去ってまた一難か、、」
「災難は忘れた頃に遣って来る」
そんな言葉が次々と出て来る。