「うっかりミス」 |
「アッ、しまった」 と思った瞬間、頭の中は真っ白。
完全にパニック状態となってしまい、如何していいのか分からない。
お粗末にも、またボタンを押してしまったのであるから、相当慌ててしまったようだ。
が、さすがに機械である。そんなものには全く動じない。
二枚目の駐車券は出て来なかった。
この失敗は何時か遣らかすだろうと思っていたのだが、その日が今日となった。
こういう失敗は必ず慣れた頃によく起ると言われている事だが、
定期駐車券を使い始めて約3週間足らずだから、正にドンピシャである。
駐車場に入るには歩道を通り抜けなければならないので、
かなり注意深く用心して進入する。
そして入り口でラジオのスイッチを切る。
機械までは10メートルほどの緩やかな下りのスロープである。
機械には緑色の大きなボタンが付いており、
そのボタンを押すと駐車券が傍らのスロットから出て来る仕組みとなっている、
街中でよく見掛ける、極普通のタイプの機械である。
定期駐車券を使い始めた当初は、間違いを犯さないようにと、
かなり用心深く注意を払っていた。
無論今でも注意をしている積りだが、起る時には起るものである。
うっかりミスである。
ボタンを押し、駐車券が出て来たものは、対処方法などは知らされていないのだから、
如何仕様もない。
取り敢えず中に入り、車を留め、係員さんに対処法を訊ねる事にした。
幸いな事に、今日の係員さんは日頃気安く会話を交わす人だったので、気は楽になった。
事の顛末を告げると、初めての事例であったようで、
対処法は統括事務所の指示を仰がなければならないので、早速電話をして頂いた。
如何やら現場での判断はご法度のようである。
一度発券されたものは処理せねばならない。
間違った駐車券に定期駐車券の所有者の名前と番号を記入し、
係員さんに手渡し、手動でゲートを開けて貰う事となった。
そして車をもう一度入り口へ戻し、通常の手続きをして、
駐車して、目出度し目出度しとなる次第。
係員さんにはご迷惑をお掛け致しました。
これからはもっと気を付けます。
でもまた遣らかすかもしれませんので、
その節にはまた宜しくお願い致します。m(__)m