「ぴりぴり降る」 |
今朝も6時に目が覚めた。
二度寝を試みるが全く寝付けない。
そうこうしている内にトイレに行きたくなり、仕方なく起き上がった。
寝るのは諦めた方がよさそうだ。
これで2日連続の6時起きとなるが、昨日は不思議な事に日中覚醒していた。
しかし今日は異常なほどの眠気に襲われている。
眠気を取ろうと辺りを歩き回るが、効果はない。
昼寝も試みるが、一向に寝付けない。
未だ目蓋が重く、意識も朦朧としている。
ネタなどあろう筈もないが、それでも思い切ってパソコンを立ち上げる事にした。
こうでもしなければだらだらと時間潰しをしてしまい、後で後悔する羽目になるからだ。
斜め後ろからの光りに明るさの変化を感じた。
やっと雲間が開き、青空が遠慮がちに顔を覗かしている。
今日は立ち寄るところがあり、11時のバスで来たのだが、家を出て間もなく雨に降られた。
それも傘を取りに帰るとバスの時刻に間に合わないだろうと思える微妙な距離の処だった。
迷いに迷ったが、幸いにも小雨であったので、
そのままバス停へと手急ぎ足で歩き続けることにした。
バス停へは5分程早く着いたが、汗との兼ね合いからすると、丁度いい按配だった。
この時刻のバスの利用者は多い。
神戸駅には正午に到着する。
神戸駅よりの最終バスは午後5時40分なので、5時間余りの時を過ごすことが出来る。
然も料金は片道210円だから、お得感がある。
個人的には最終バスを午後7時過ぎ辺りにしてくれるといいのだが、
そうこちらの都合通りにはならない。
話はがらりと変わる。
バス中では眠気と戦いながら、
「雨がほんの少し降っている状態を皆さんはどの様に表現されるのか?」
そんな事を考えていたのである。
俺が生まれ育った三田では 「ピリピリ降る」 と言っていた。
しかし神戸ではそんな表現はないと失笑を受けたのであるが、未だ腑に落ちない。
「ピリピリ降る」 という表現は実に奥深い。
「しとしと」 はだらだらとなよっとして降る様で女々しい感じだ。
「ぱらぱら」 は余りにも断続的で、雨粒も大きく感じる。
「ピリピリ」 は細く鋭角的で、然も後を引かない断続的な表現でもある。
その上降られても濡れない位の降り方を見事に表しているではないか。
凛々しく、またその周りに緊張感を漂わしながら、
繊細さをも秘めている感じを思わせる男性的な表現であると言える。
その土地その土地の表現があるだろう。
雨降りの表現なんて下らない事かもしれないが、
もし何か面白い表現があれば教えて下さい。
バスの中でそんな事を考えていた。