「心模様」 |
その瞬間えも言われぬ安堵感が体中を駆け巡った。
力が抜けるとはこんな事を言うのだろうか。
毎年の事で慣れてはいるものの、
今年は何時もの年とは違う感覚に襲われ続けていた。
所謂、プレッシャーというものだろうが、夜の眠りは浅く、肩凝りも尋常ではない、
妙な息苦しさも覚えたくらいだった。
そんな体中の重苦しさが、
たった一つの文字を書き終えた瞬間に消え去って行くではないか。
この2週間の苦しさは一体なんだったのだろう。
雨降り雲に覆われた鈍色の空一面が明るいキャンパスに見える。
轍の響きすら軽やかなリズムを奏でているように聴こえて来るのだから、
不思議なものである。
母の法要の日がピークだったのだろう。
メガネを誤って踏み付けた際に聞こえたカシャという乾いた音が
心の張りを切ったのかもしれない。
何とも情けないガラスのハートである事よ、と今更ながらそう思う。
ブログの連続更新は続いているが、何時途切れるか分からない。
ブログとギター製作を天秤に掛ければ、当たり前にギターを取る。
今日から、また新しい設計に頭を悩ませる積りである。