「書き溜め」 |
書き溜め原稿があるとリラックス出来る。
昨日は暇に任せ二ネタ書けたからだ。
しかし油断大敵である。
無駄に時間を過ごすと、あっという間に追い立てられる羽目に陥る。
ギター教室のない日曜日だが、お客さんは不意にやって来るので、
迂闊に外出は出来ない。
然りとて常にテンパっていると疲れる。
こういう場合はレコードを聴くに限る。
テレビの上を見ると吉田次郎氏が2年前に発表した
アルバム「Look of Love」の編集前の録音CDが目に入り、
手に取るとその下にもう一枚あった。
都合2枚あった訳だ。
交互に聴いてみたが、一目瞭然と云うのか、
もし一聴瞭然と云う言葉があれば後者の言葉が適切だろうが、
明らかに音質差が出ていた。
ナイロン絃の響きの優しさが抜きん出ている。
研ぎ澄まされた滑らかな爪で弾かれた音とは別の趣が醸し出され、
深く味わいのある音に仕上がっていると、改めてそう感じた。
爪の澄んだ音もいいし、指の腹で弾いた太めの音もいいものだ。
優劣ではない。
どちらもいい音だと思う。
上手に使い分ければいい事だ。
目を閉じて聴く癖があるので、直ぐに眠くなる。
神経はスピーカーに向けられてはいるが、
何時しか集中力は途切れ、眠りに入ってしまったようだ。
不意にドアが開いた。
目を開けると娘夫婦が立っていた。
地下街でパンを買ったそうで、一緒に食べようと持参してくれた。
おやつ断ちをしているのだが、折角の申し出を断るわけには行かない。
小さなアンパンを所望した。
暫くして二人は立ち去ったが、
帰り間際「さっき掛かっていたの、次郎さんの曲やね?」
「綺麗な音やね」と娘が呟いた。
結婚式でお世話になったので、その時のナイロン絃の音を覚えていてくれた様だ。
父親として、嬉しい気持ちになった。
また書き溜めは増えた。
これはこれで有難いのだが、難点は時間の経緯がズレてしまう事だ。
これも致し方なしと諦める。
何とか書けて行けているうちが華だと思うしかない。
まぁ、こんな文章で恐縮ですが、これからもお付き合いの程、
宜しくお願い致します。 m(_ _)m
こちらの方こそ、これからも宜しくお願い致します。