「朝の梅」 |
庭石伝いに梅の木へと向うが、
四方囲まれている庭の中は風の気配さえ感じさせないくらい穏やかだ。
しかし未だ肌寒い。
今年初めてであろうか、、、
久し振りに庭に降り立ち、暫し立ち止まった。
伏し見がちに辺りに目を遣ると、雑草に覆われ、
荒れ放題の無残んな庭の木々が否応なく目に入る。
何とも言えぬ切なさを感じてしまう。
梅は三分咲きと言ったところ。
嫁の言葉は正しかった。
光の方向を気にしつつ、数ショットをカメラに収め終えた。
降り注ぐ初春の目映い光を梅と共に背に受ける。
仄かな暖かさが、塞ぐ気を少しは解してくれているようだ。
事務所へ到着したのが午後1時半。
晴天である。
全くのお散歩陽気ではあったが、今朝の起床が何時もより早かった所為であろうか、
何故か腰が上がらない。
その内眠気を催し、暫しの昼寝を決め込んだ。
ほんの20分程度の微睡みであったろうか、、、
気分は晴れやかという程ではないが、幾分かは増しになっているようだ。
それでもお散歩気分にはなれない。
気分転換を図ろうと、地下街をぶらつく事にした。
メトロ神戸の100円ショップの手前に
オールド・ムービーのDVDが陳列されていたのが目に止まり、物色した。
実に古い懐かしい映画だ。
然も280円均一と、とにかく安い。
これが所謂著作権切れという奴かと思いながら、
1949年製作のジーン・ケリーとフランク・シナトラ主演のミュージカル・コメディー
「Take Me Out to the Ball Game」、
そして1962年製作のグレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語」を買い求めた。
ゆっくり鑑賞するにのは先のことだが、上記の作品を選んだ理由は単純に二つあった。
一つは1949年製作、これは自分の誕生年であった事と
グレゴリー・ペックという俳優さんが好きだったと云う至極単純な理由。
もう一つはアメリカが持つ典型的な両側面がこの2作品に現れていると感じたからだ。
また楽しみが増えた。
明日は工房見学が二組入っている。
ご両人の了解を得て、同時にという段取りにして頂いた。
今このブログ原稿を書いているのは明日用にである。
恐らく明日の原稿書きは出来ないと踏んでいるからだ。
勿論見学風景は何時もの様にネタとさせていただく予定であるのは言うまでもない。
明日の朝は忙しい。