「前提の前提」 |
「俺にとっては、、、」と云う但し書きを記して置かねばならない。
出勤途中の車中でCDを聴こうと試みた。
しかしCDの挿入口が何処を探しても見つからない。
操作が分からん。
タッチパネルという奴が余計に操作の邪魔をしている気がするが、
それとて俺には分からん。
右下に遠慮がちに小さなボタンを発見したが、
押すと如何なるのか分からないので躊躇した。
ソ~っと押してみた。
ギュイ~ンという音と共に、何とパネルがでんぐり返り、挿入口が現れた。
しかし、何でこの様なややこしい仕組みにするのか。
単純に挿入口を作っておれば、それで済むではないか。
それが俺には解せん。
何わともあれ、音楽が聴ける状態となった。
恐る恐るCDを入れた。
数年前まではカーナビという機械に縁はなかった。
別段遠く旅する訳ではないので、不要であると思っていたくらいだ。
しかし、いくら要らないと言っても付いてくるので仕方なく付いてはいるが、
一度も使ったことはなかった。
だから、操作は全く知らない。
当初はせめてラジオを聴きたいとの思いで、
恥を忍び、操作方法を兄ちゃんに訊ねた事があった。
今ではラジオは聴ける。
しかしCDに関しては初めてだった。
ディスクを入れたものの、でんぐり返った本体を戻す方法が分からん。
分からん時は最初に戻るが良いと思い、先程のボタンを押した。
無事戻りましたな。
いやはや面倒臭いものだ。
それはそれとして、音は良かった。
もう一つ褒めておきたいことがある。
曲順・曲名がパネルに表示されるんですな。
老眼のものにとっては少々読み辛いが、まぁ何とか分かる。
便利です。
それに気を良くし、事務所で編集を試みたのだが、やりだすと、止められない止まらない。
200曲をパソコンに取り込み、そこから数曲を抽出し、
編集するのだから、結構な時間を取る。
気長にやっていたが、妙なことに気付いた。
パソコン上の曲名表示がおかしい。
再生し、確かめると、ジャケットの表示は正確だった。
しかし、画面表示の出鱈目さには呆れ返ってしまった。
恐らく、時代を知らない若い人が適当にやったとしか思えない編集の仕方であった。
例えば「いとしのラナ」(ザ・ベルベッツ)が
「いとしのレイラ」(エリック・クラプトン)となってしまっている。
如何してそうなるのかは分からんが、余りにも酷いので、興醒めした。
まぁ、無事に取り込みは完了したので、目出度し目出度しである。
今後こうした面倒な作業は絶対にやらん。
俺には向いていない。
デジタルといっても、手間暇は掛かる。
全てを入力し、その操作を知ると至極便利である。
しかし、そこまで行くのが大変だ。
この歳になると余計にアナログに郷愁を覚えてしまう。
決してデジタルを否定してはいない。
しかしデジタルものを提供する人達にはもう少し言葉の勉強をして欲しいと要望する次第だ。
彼等、彼女等にとってのある程度、そのくらいの事が前提となっているようだが、
前提の前提条件の相違が大きいのかもしれないなぁ。
俺からすれば、かなり高いハードルで作っているような気がする。
でも、そうじゃない。
表示画面の言葉一つでも、分からん言葉使いが多過ぎる。
特にワン・クリックで全てが吹っ飛んでしまう羽目になることすらある訳だから。
そこに気づいて欲しいなぁ。
余計な便利さより、より親切の方に気を使って頂きたいものだ。
飛んだお門違いな愚痴を書いてしまったが、今日はつくづくそう感じたから仕方がない。
今午後6時、急に雷が鳴り出した。
電源を切る。
ヒロさんが使いこなしたら、CDの編曲でもなんでも凄い事ができそうなのになぁ。
機械も才能も宝の持ち腐れと違いますか?
ちょっとかじったぐらいで、できひん言うたらあかんでー(笑)