「8月15日考」 |
昭和20年8月15日に太平洋戦争は終わった。
敗戦であった。
歴史に「IF」はない。
勝ち戦であったならば、67年後の様相は如何なるものになっていたのだろうか。
僕はより深刻な悪い状況が待ち受けていたのだろうと想像する。
「軍部」というものに統帥され、支配され続けられる事態を決して善しとは思わない。
害毒を巻き散らかすだけであろう。
やがて破滅への道をひたすら歩み続けたに違いない。
300万人以上の戦死者を出した。
怪我をし、家・家族を失い路頭に迷った人を考慮すれば
1000万人以上の犠牲を生んだ戦であった。
周辺の国へも多大な迷惑を掛け、犠牲も強いた。
戦いの相手国も何万人もの犠牲者を出した。
戦争とは愚かな所業だ。
勝っても、負けても犠牲者はでる。
必ず恨みは残る。
恨みは引きずる。
被害を受けた者は決して忘れない。
67年を経た今日であっても、そのようである。
個人においては被害者意識を封印できる。
また、そうしなければ新たな一歩を踏み出せない。
しかし、そこに意図的に政治というものを絡ませ、
被害者意識を煽り立て、扇動てくる輩がいる。
政治におけるご都合主義者達である。
平和であり、穏やかであるという事が、政治であれ経済であれ、
如何に双方に取って都合がいいのかくらいは、人として考えれば分かるであろう。
国益とかいう得体の知れない言葉を操る人達には注意が必要である。
戦争という状況の下では皆被害者だ。
戦勝国、敗戦国の区別はない。
個人レベルでは加害者、被害者もない。
どちらも被害者である。
俺はそう考えている。
その意味では、忘れる努力をした方が穏やかになれると信じる。
ただ、同じ過ちを二度と繰り返さぬよう、自戒、反省はしなければならない。
人それぞれに考えはある。
昭和87年「8月15日」に思ったことを書いた。
しかし、今日も電車は空いている。
たぶん、多くのサラリーマンは、まだ休んでいるに違いない。
ワシに盆休みは無い。去年も盆休みは、とらせてくれへんかった。
『会社の中で、戦争起こしたろか!!!』
でも、戦争は国全体がそう云う状態なので、自衛隊やボランティアの方々の支援なんて無いのですから、どういった生活をしていたのかさえ想像できないです。
平和ボケと言われても、やっぱり今は幸せな時代ですね。
日本が勝ってたら、尖閣や北方4島のぐだぐだ問題は無かったでしょうけど。