「油断」 |
ともすれば油断が生じる。
梅雨入りとなった。
妙に生暖かく感じるが、油断をすると風邪を引く。
つい最近まではお風呂にゆっくりと浸かってから床に就いていたが、
体を温め過ぎると寝つきが悪くなるので今ではシャワーで済ませている。
しかし、お風呂で十分に温まっていないと横になった時、
妙にお腹の辺りがスースーしてしまい寝付けないことが度々ある。
それ故、掛ふとんに苦慮している。
冬布団と夏布団を左右に置き、その時の体感で選ぶ。
非常に場所を取るのでブツブツ文句を買う。
身を守るのは自分自身。
無論、布団の上げ下げは我が仕事の一部となっている。
文句はない筈であるが、、、まぁ、聞き流せばよろしい。
この努力の御蔭で去年も一昨年も、そしてその前からも
ズ~ッと風邪を引かずに過ごして来た。
年中無休で来れたのもこの努力の甲斐あっての事。
緊張状態が続いているとも言える。
自分の性格は本来、チャランポランである。
根はいい加減な奴です。
しかし、刷り込みとは恐ろしい物。
牛の涎と言い続け、年中無休を当たり前と自分に言って聞かせていると、
何時しか自己管理というのを自然とやっている。
別段、長寿を願ってやっているのではない。
毎日をご機嫌でいたい。
それだけ。
家に帰り、ビールを飲み、熱燗を食事と共に楽しむ。
そんな日々を過ごしたい。
その一心からだけだろう。
ズル休みをしたい。
この仕事に入る前までは平気でズル休みをしていた。
サボリ屋だった。
もし今、休みを取れば緊張の糸が切れると思い込んでいる。
休めば楽しいか?と自問する。
楽しいかもしれない。
楽しくないかもしれない。
分らない。
分からないんだったら、この状態を維持する。
そういう因果な考え方になってしまっている。
それでいいの?ともう一度自問する。
答えは「それでいい」。
何故?と訊かれても明確に答えられない。
ややもすると、妙な気持ちを起こす可能性がある。
油断大敵だ。
ひたすらルーティーンに耐える。
これがプロの道だと信じている。
夏布団を右手に、冬布団を左手に、ガーゼ布団を腹上に置き本を読む、
そして眠りに入り、一日を終える。
朝の目覚めと共に、水をシンダーグラスに2杯、
無塩トマトジュース、
皮付きリンゴにカスピ海ヨーグルト、
それに8枚切り食パンに納豆とチーズをオンしたトースト一枚。
薄皮粒あんぱんを2個。
ミルクティをマグカップに1杯。
最後に緑茶を1杯。
十数年これの繰り返し。
油断が入り込む隙を作らないような生活をしている。
未だ飽きない。