「勇み足」 |
この話はご内聞に。
嫁の耳に入ると不味いのである。
「まぁ~た、あんたは、、、」と来るからだ。
昨日加湿器が故障をした。
と書いた。
湿度管理はギターにとっては大切な事。
一刻でも早く入手したいと焦った。
ネット通販で調べたが取り寄せには時間が掛かりそう。
日曜日であった故直接連絡が取れない。
思いあぐねてアスクルへ注文を入れたのだが、結果勇み足であった。
お客さんが引けた後、入念に調べて見たところ機械の故障ではなかった。
なんとブレーカーが落ちていたのであった。
30年近くこのビルにいるがブレーカーが落ちた経験は一度もなかった。
予期せぬ事であった。
台所にある配電盤を明けると予備用以外の一箇所だけレバーが反対の方向を向いていた。
レバーを戻し機械のスイッチを入れたところ何事もなく動いた。
アスクルの規約を読むとキャンセルは出来ないとの事。
それは仕方がない。
12年間も働いてくれた。
運転音も大きくなりかなりガタも来ている。
そろそろ年貢の納め時と思う事にした。
自分への言い訳であると同時に嫁さんに万一突っ込まれたときの言い訳だ。
機械の方は別段急がなくても大丈夫、そう思うと少し気が晴れた。
鳥取のTさんが3時に来店された。
彼には夢のギターがある。
選択肢がなければすんなりと決定できるのであるが、
運がいいのか悪いのか、
全くと言っていいほどに状態もよく、鳴りも良い同機種・同年製が二本ある。
甲乙付け難いとはこの事。
悩ましい限りである。
後は好みというしかない。
数ヶ月悩んでいる。
こういう場合のアドバイスは「君が最初に手に取って弾いた時の第一印象。
それを大切にして下さい」と言うことにしている。
選択肢があることはいい事の様に思えるのだが
時によっては悩ましく煩わしさを伴うようである。
一方幸せの極みとも言えるのかもしれない。
彼が悩んでいる最中にアスクルからの荷物が届いた。
さすがである。
好もしいほどのスムースさだ。
明日ユックリと梱包を解こう。
唯、一つ難問が残る。
旧機械はゴミと化す。
捨てるのに一苦労だ。
中の水を抜き、乾かし、分解しなくてはならない。
面倒だが仕方がない。
オニューはお手入れが楽だと書いてあった。
前の機械は手入れが大変だった。
これも新しい言い訳に使おう。
勇み足 使い勝手や 痛み分け
以前に迷われてた方には「私なら見た目で選ぶ」と言って余計に悩まれていたようですが・・・でも、ご本人は見た目じゃない方が気に入ってたようにお見受けしたのですが・・・
こう云う悩みは幸せな、楽しい悩みですね。
それに引き換え、加湿器の件の悩みは・・・