最終章 「ひとつひとつの思い出」 1 |
写真の人形は息子と娘がプレゼントしてくれた。
昭和53年6月1日はヒロコーポレーションが法人化された記念日だ。
30年後の6月1日にプレゼントされた。
数ヶ月前にしきりに写真を撮るという、
それも正面、左右から撮るという。
嫁さんと二人で、おかしいな?
何を企んでいるのだろう?と言っていた。
箱を開いて、人形を見た瞬間、笑ってしまった。
「俺、こんな顔してるの?」と正直思った。
嫁さんのは結構可愛く出来ている。
内心は嬉しくて、嬉しくて堪らなかったが、
口から出た言葉は素っ気なく「ありがとう。」の一言だけだった。
素直さが欠けていたと今でも反省している。
子供達は親父が歌大好き人間ということを知っている。
マイクを握った姿を作ってくれた。
遠くにあった古い記憶が甦って来る。
小学生の頃から歌ばかり歌っていた。
町内会のバス旅行では行き帰りマイクを離さなかった。
持ち歌は100曲程度あっただろうか?
春日八郎、三橋美智也が特にお気に入り。
小学校の高学年になったときにアメリカン・ポップの洗礼を受けた。
見事に、改宗させられた。
英語が解からないから、4歳年上の兄にカナをふってもらい歌っていた。
中学に入ってからはカンツオーネも好きになった。
自分は、とにかくヒット・チャートの上位の曲のレコードを買い、歌っていた。
その頃は、あまりギターには関心を示さなかったと言うより、
何も知らなかったと言った方が正解かなと思う。
ギターというのを直接意識したのは友人のW君がクラッシック・ギターを手に入れ、
古賀メロディーを弾くのを見たときからだと思う。
弾けたらかっこいいなと思った。
高校時代のことだと記憶する。
つづく
こんな粋なプレゼント、私も両親にしてあげたいけど、なかなか思いつかないもんですよ。
最初ブログで見たときはそっくりで笑いました。
結構ヒロさん自信過剰なんじゃないですか?
俺もっとかっこええのにとか思ってるんじゃないですか?
今よりかなり若いけど、そっくりですから。
うまいこと作ってはりますな~。