2011年 12月 17日
「New フィールズ・ギター」 3 |
自分の仕事はギターの設計、デザイン、
資材の手配、広報・宣伝そして販売である。
製作の仕事は田井亮吉君だ。
彼は関東出身である。
お客様のK氏から紹介を受けた。
ここに来る数年前より修理を依頼し、
彼の仕事を十分に観察してきた。
第一級の腕を持っている。
仕事が丁寧である。
これが一番大切なことである。
松永さんと話をしているとき、彼の仕事ぶりを尋ねられた。
「丁寧に、じっくり時間をかけ、確かめもってやっているよ。」と答えた。
「職人はそうやないといかん。
ヒロさん、あんた良い職人さんに出会ったな」と言ってくれた。
本当に嬉しかった。
毎朝、コーヒを工房へ持ってゆき、
打ち合わせをしたり雑談を交わすのが日課だ。
時折、木工を教えてもらう。
自分の頭の中にはギター製作工程のすべてが入ってはいるが、
それを完遂するまでの木工の能力は自分にはない。
一から十まで自分で作って見たいと言うのが夢である。
楽器の製作には「音響設計能力」と「木工能力」が必要だ。
蛇足だが、最良の素材を使用するのは言うまでもない。
音響設計を完遂する為には精密な木工能力が要る。
音響設計にはスペックとデーターが必要である事は疑う余地はない。
ただ、その設計が上手く機能しているかどうかの最終判断は
設計者本人に委ねられる。
木は自然のものだから、一つ一つ異なる。
一つ一つ異なるものを組み合わせてギターを作ってゆく。
当然、スペックやデーターだけではどうしようもない事が出て来る。
「音」である。
最後の音決めを音響設計の完遂と自分はそう呼んでいる。
誰に相談する事も出来ない。
音と相談しながら、自分の判断で処理をする。
「勘」と言ってもよい。
この「勘」の中に35年の音に対する集大成が入っている。
田井君にはギリギリのところまで切り、削り、磨いてもらう。
責任は自分が負う。
これが New フィールズ・ギターの真髄だと思っている。
この章 つづく
by hirosanguitars
| 2011-12-17 14:32
| アコースティク・ギターと35年
|
Comments(4)
Commented
by
もーりす君
at 2011-12-17 15:57
x
木工の技術は、天性のものが無くてはできないと思いますね。
でもきっとヒロさんは「訓練したらなんだって出来る!」と仰るんでしょうね。
でも、聞いてるだけですが、ヒロさん、ヘンな気を起こして製作にかからないでくださいよ!
材料は、そんじょそこらの木やないんですからね。
木工するなら、ラジコンだけにしといてください。
・・・っていつも憎まれ口ばっかりのもーりす君のは僕が作っちゃおーなんて有り難い気持ちは起こさないでくださいよー(汗)
でもきっとヒロさんは「訓練したらなんだって出来る!」と仰るんでしょうね。
でも、聞いてるだけですが、ヒロさん、ヘンな気を起こして製作にかからないでくださいよ!
材料は、そんじょそこらの木やないんですからね。
木工するなら、ラジコンだけにしといてください。
・・・っていつも憎まれ口ばっかりのもーりす君のは僕が作っちゃおーなんて有り難い気持ちは起こさないでくださいよー(汗)
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hirosanguitars at 2011-12-17 16:17
分かりました。貴方のものには一切、手を触れません。(-_-)zzz
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もーりす君
at 2011-12-17 17:03
x
あっ、いや、あの、その・・・
調整等は宜しくお願いします・・・(汗!)
調整等は宜しくお願いします・・・(汗!)
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by
hirosanguitars at 2011-12-17 17:11
分かりました。\(^o^)/