「幼馴染み」 |
友人のT君とは幼馴染み。
幼稚園のときからだから57~8年の付き合いだ。
彼は三田に住んでいる。
でも、車には乗らない。
その彼はわざわざ電車に乗って遊びに来てくれる。
年に3度か4度くらいかな。
気候のいいときで、しかも数日の好天続きのときに訪れる。
何の前触れもない。
嫁さんに「今日、明日辺りにT君が来そうな気がするでぇ。」と言っていると妙に当たる。
梅雨の季節は来ない。と、思っている。
彼との仲は中学校時代に急接近した。
最初はゴム動力の飛行機の飛ばしっこをしてよく遊んだ。
昔の女学校の跡地が残っており、
そこへ入り込み、
飛行機飛ばしや野球をして遅くなるまで遊び呆けていた。
小学校時代からゴム飛行機は好きで、よく作っていた。
自慢じゃないけど、僕の飛行機はよく飛んだ。
ゴム動力から模型エンジンへと
興味がエスカレートしていった。
模型のエンジンを買った。
何も知らないから、雑誌を買って勉強した。
彼は特によく勉強していた。
学業ではなく楽業をである。
今でも、彼と会うと40年前の昔話ばかり。
4~5時間、毎回、同じ様な話しをする。
「また飛行機を飛ばしてみたいなぁ~」と同じことを言っている。
でも、この時間がたまらなく好きだ。
幼馴染みとこうして語り合える幸せがありがたく思える年齢になった。
そして、その心を呼び戻してくれる友はもっと素晴らしいです。