絃長(スケール)を考える |
0 タイプは 632mm 程度で各メーカー、ビルダーもこれに近い絃長を採用している。
約10数ミリの差である。数値的にはたいした事はないように思える。
しかし、10mm、されど10mmというほどの差を生む。
何が変わるのか?張力が変わる。短い方が張りは弱くてすむ。
押さえ易くなる。これらはメリットだと考えていいと思う。
では、デメリットは?というと、余り考えられない。
強いて言えば、オープンチューニングをした際にビビリやすくなるという理屈はあると思う。
しかし、経験上からいうと、「そんなに神経質になる必要はない。」と思う。
「じゃ~、メリットばかりじゃない!」というと、「そんなに単純でもない!」とも言える。
絃長の短いギターは立ち上がりは多少なだらかになる。
絃長の長いギターは立ち上がりが早くなる。
この差はボディーが小さくなればより顕著に現れる。
ボディーの大きさの違いは低音域、高音域の特性の違いとなって現れてくる。
(ブログを遡って読んでみて下さい。)
絃長・ボディーの大小・素材の特性との組み合わせを考えてゆくと面白い、
が,大変なこととなる。ギターはあまりにも多様性に満ちていると言えます。
あり過ぎという感じがしないでもない。面白い反面、皆が悩む要因とも思う。
総てを経験できれば、それに越したことではないが、時間と労力とお金が掛かる。
弾き方の工夫で音の硬軟をつける多少のコントロールは出来ます。
そういう試みをした後に、自分が必要とする音を探求する為に
道具へ目を向けても遅くはないと思う。
しかし、Greven Dは645㎜より短いのもありませんでしたか?