カタログ 1 |
前述した「Guitars Friend」のカタログを眺めていると、ふと「そういえば、1984年頃
に自分もカタログを作ったことがあったよな。」と思った。
確か、物入れの中に一箱程度残っている筈だ。
あった、あった。ページを開いた瞬間、懐かしい思い出が噴出してきた。
高校時代の友人で今も商業写真家として活躍しているS氏。
修行中というかスタジオは持っていなかった時代だった。
彼の家にギターやバンジョーを持ち込み、徹夜、徹夜の連続で写真を撮った。
照明の手伝いをし、何だか自分も写真家になった様な気分だった。
光を捉えることは容易ではない。今も写真では苦労している。
デザイン、構成はT氏にお願いした。ギター好き、特に小さなサイズがお気に入り。
彼と一緒に垂水のジェームス山に行き、すでに廃墟となっていた異人館の庭に入り
写真を撮ったことを、まるで昨日のことのように思い出した。
T氏は今では売れっ子の画家。彼には3枚の絵を描いていただき、
店のショーケースや壁に掲げている。思い出と共に自分の宝物。
カタログはヒロのオリジナル・ハンドメイド・ギター「ザ・フィールズ」、Greven Guitars,
Santa Cruz Guitars, Gallagher Guitars, Stelling Banjos、
Old Martin Guitars そしてオリジナル・ハンドメイド・マンドリン「ザ・フィールズ」と、
内臓ピックアップ・システムの写真を中心に構成されている。いま見てもカッコいい。
質感のあるいい紙だし、印刷も黒色の上に茶色をかぶせ、
上品なセピア調に仕上げてある。今でも十分に通用する力を持っているカタログだ。
つづく
ヒロさんもこのアルバムの制作に関わっておられましたよね。いつかその辺のところを書いてもらえれば嬉しいです。
できましたら、一筆 激励か、駄洒落か 小噺・・・多筆入れていただくと嬉しいです^^