大きいギター vs 小さいギター

年を取ってくるとギターを抱え難くなる。四十肩や五十肩とか、厄介な事が起こる。

若者たちよ！「皆さんも同じ道を歩むのですぞ。」と、おじさんは警告をします。

だからといって、小さなギターへと誘導していくのではありません。

警察でも、検察でもありません。献策を述べているのです。


フィールズ　Ｄ－ＳＣ
「大きいギター」はパワーがあります。若いときはパワーに憧れます。それでいいと思います。

持ってみて、体験・体感しなければ分かりません。大いにパワー溢れる演奏をして下さい。

恐らく、そのうちに何か疑問が湧いてくると思います。音のバランスという事に

気が付く人が出てくると思います。大きいギターは低音が出ます。

大きく低音が出ると云う事はそれに見合う中音と高音が伴わなくてはいけません。

これがバランスです。逆に、小さなギターは高音がよく出ます。バランスを考えると、

よく出る高音に見合う中音と低音の事を考えなくてはいけません。


フィールズ　００－ＳＣ　１２ｔｈ

大きいギターでは中音と高音に配慮し、小さいギターでは中音と低音に配慮しなくては

バランスが良いギターとは言えない。

勿論、小さいギターにもパワーを待たさなくてはいけない。

矛盾した事をすり合わせて行く作業です。パーフェクトはありませんが、

これらを配慮してゆく作業がギター設計の面白いところです。