2011年 01月 14日
松永さん 3 |
この病気の頂点は確か1983年頃に達したかなと思う。松永さんと一緒にドイツへ
ギター材の買い付けに行ったのである。若い頃、イギリスに渡り勉強した。
ヨーロッパの方へはたびたび遊びに行っていたので、ある程度は知っている。
1981年3月に結婚し、新婚旅行もイギリスとドイツへ行った。実は、ドイツへは
楽器用材の買い付けも兼ねていた。 南アルプスの3月はまだ寒い。
雪がたくさん残っていた。オーストリアとの境にある「バイオリンの町」として
有名なミッテンバルドである。木材の選別をしている間、嫁さんが寒さを我慢して
待っていてくれた事を思い出す。今でも、苦労を掛けっぱなしだ。いつも心の中では
そう思っている。
松永さんと行ったところも同じく、当時ミッテンバルドにあった「Fuchs(フックス)社」
へである。寒いのは嫌だし、夏はリゾート地だから割高、10月前半のミュンヘンは
「ビール祭り」だから物凄く込む。それゆえ、10月の終わり頃に行ったと記憶する。
ミッテンバルドのフックス社はバイオリン材を中心に商いをしている。ギター材が
欲しいのであれば、オーストリア国境を少し越えたところにスプルースの製材所が
あるので、そこに案内するとのこと。翌朝8時に迎えに来るとの約束をした。
時間通りに迎えに来てくれた。さすがドイツ人と妙に感心した。国境での検問も
フリーパス。やっぱりEUになるのは当たり前だ。車で20~30分で到着。
南アルプスの朝8時はやっぱり寒かった。スプルースの大木が山積みだ。
どでかい製材所の中には製材されたギター材が恐らく数千いや数万セットは
あっただろう。山のように積まれていた。「どのグレードのものがどのくらい
欲しいのか?」と尋ねられ、「最高のものを数百、その次のも数百」と答えた。
暫くすると、物凄い数のギター材が目の前にフォークリフトで運ばれてきた。
呆然としていたが、これからはこちらの仕事。製材所の中とはいえ、物凄く寒い。
暖房も何もない。全く屋外と一緒の環境だ。最初は時間を掛けて吟味をしていたが、
そんな悠長な事はしていられないことが分かってきた。時間がないのである。
数時間では足りない。昼飯も何も言っていられない。それにも増して、寒さが堪える。
大痔主には大敵だ。夕方には終える事ができた。ホテルへ帰り、一風呂浴びた後の
食事と酒の旨かったこと。五臓六腑に染み渡るという表現がそのとき理解できたと思った。
残念ながら、松永さんは下戸である。
つづく
ギター材の買い付けに行ったのである。若い頃、イギリスに渡り勉強した。
ヨーロッパの方へはたびたび遊びに行っていたので、ある程度は知っている。
1981年3月に結婚し、新婚旅行もイギリスとドイツへ行った。実は、ドイツへは
楽器用材の買い付けも兼ねていた。 南アルプスの3月はまだ寒い。
雪がたくさん残っていた。オーストリアとの境にある「バイオリンの町」として
有名なミッテンバルドである。木材の選別をしている間、嫁さんが寒さを我慢して
待っていてくれた事を思い出す。今でも、苦労を掛けっぱなしだ。いつも心の中では
そう思っている。
松永さんと行ったところも同じく、当時ミッテンバルドにあった「Fuchs(フックス)社」
へである。寒いのは嫌だし、夏はリゾート地だから割高、10月前半のミュンヘンは
「ビール祭り」だから物凄く込む。それゆえ、10月の終わり頃に行ったと記憶する。
ミッテンバルドのフックス社はバイオリン材を中心に商いをしている。ギター材が
欲しいのであれば、オーストリア国境を少し越えたところにスプルースの製材所が
あるので、そこに案内するとのこと。翌朝8時に迎えに来るとの約束をした。
時間通りに迎えに来てくれた。さすがドイツ人と妙に感心した。国境での検問も
フリーパス。やっぱりEUになるのは当たり前だ。車で20~30分で到着。
南アルプスの朝8時はやっぱり寒かった。スプルースの大木が山積みだ。
どでかい製材所の中には製材されたギター材が恐らく数千いや数万セットは
あっただろう。山のように積まれていた。「どのグレードのものがどのくらい
欲しいのか?」と尋ねられ、「最高のものを数百、その次のも数百」と答えた。
暫くすると、物凄い数のギター材が目の前にフォークリフトで運ばれてきた。
呆然としていたが、これからはこちらの仕事。製材所の中とはいえ、物凄く寒い。
暖房も何もない。全く屋外と一緒の環境だ。最初は時間を掛けて吟味をしていたが、
そんな悠長な事はしていられないことが分かってきた。時間がないのである。
数時間では足りない。昼飯も何も言っていられない。それにも増して、寒さが堪える。
大痔主には大敵だ。夕方には終える事ができた。ホテルへ帰り、一風呂浴びた後の
食事と酒の旨かったこと。五臓六腑に染み渡るという表現がそのとき理解できたと思った。
残念ながら、松永さんは下戸である。
つづく
by hirosanguitars
| 2011-01-14 13:50
| アコースティク・ギターと35年
|
Comments(3)
今年で結婚30周年ですね。
おめでとうございます。
今年の3月には、めいっぱい嫁さん孝行してください(笑)
おめでとうございます。
今年の3月には、めいっぱい嫁さん孝行してください(笑)
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コメントそれだけ?って聞こえたような気がしたので、もう一言。
市場の中でのやり取りで仕事をしている私には、海外で取引している話を聞くと、想像もできない有様です(泣)
ヨーロッパか・・・じっくり旅したい憧れの地ですね・・・
お話を聞いても、全く想像できてないですw
日本と違って規模も違うでしょうし・・・
スプルースがリフトで運ばれるって・・・
スプルースの香りが充満してるんでしょうね・・・ってやっぱり想像力が貧困です><
市場の中でのやり取りで仕事をしている私には、海外で取引している話を聞くと、想像もできない有様です(泣)
ヨーロッパか・・・じっくり旅したい憧れの地ですね・・・
お話を聞いても、全く想像できてないですw
日本と違って規模も違うでしょうし・・・
スプルースがリフトで運ばれるって・・・
スプルースの香りが充満してるんでしょうね・・・ってやっぱり想像力が貧困です><
いやいや、コメントをいただく度、励みになります。ありがとうございす。木の香りはいいですね。癒されます。

