「いい誕生日」 |
事務所の暖房の利きがいやに良い。
昨日と比べると格段に違う。
と言う事は気温が高いと言うことなのだが、明日からこの冬一番の寒気がやって来ると天気予報のお姉さんが断言していたので、恐れおののいている。
明日は実家での法要で早朝から出掛けなくてはならないので余計に心配である。
選りに選ってと思うが、これだけはどうしようもない。
少しでも早めに出て、ゆっくり走ろうと思ってはいるが、早く出ると余計に寒い筈。
皮肉なものである。
大阪のK君が久し振りに顔を見せた。
ここ数年会っていないが、元気な様子で、安心した。
彼との付き合いは、彼が未だ高校生だった頃からだから、37年以上になるかも知れない。
歳は取ったが、顔付きはそのままで、姿は相変わらず若々しい。
ラジコン・グライダーを操り、ギター・バンジョーを弾き、ロード・サイクルと忙しい。
趣味を持つ人間特有の溌剌とした匂いがし、そんな匂いを嗅ぐと、こちらも気分が華やぐ。
突然孫を連れて娘が入って来た。
お誕生日プレゼントにドラ焼きを買って来てくれた。
家の近くに和菓子屋さんがある事を最近発見したそうで、お味もなかなからしい。
今夜食べるのが楽しみである。
孫は相変わらずシャイでそっぽを向いているが、偶にこちらを向き、覚えたてのギャグを真似てみせるが、俺には分からない。
娘の説明を訊いて肯くばかり。
今日は久し振りにK君と出会い、娘と孫の顔も見たし、ドラ焼きも頂いた。
いい誕生日となった。