「意地悪爺さん」 2 |
意地悪爺さんが腰痛で弱音を吐いていては真の意地悪が出来なくなるではないか。
そんな思いで今日も腰を擦り、時折両手を挙げてストレッチもどき体操をし、
腰を労りながらの作業であるが、その前に音を出して、再確認した。
ギター講師の熊谷君からの注文のOM-RC マダガスカル・ローズウッドである。
実によく鳴るギターだ。
程よく削り込まれたネックの感じもいい。
ヘッドの裏に張ったブビンガのバックプレートも品よく仕上がっている。
より重厚な低音が欲しいとの希望だった。
実は低音を出すのは難しいことではない。
しかしその低音に見合う、中音、そして高音のバランスを計らねば、
只の下膨れの締まりのないギターとなってしまう。
自画自賛で申し訳ないが、見事な音に仕上がった。
マダガスカル・ローズとヨーロピアン・スプルースとの組み合わせが
絶妙のマッチングとなっている。
未だ誰の手も触れていない。俺だけが知っている。
そして 「はよ(早く)来たらええのに」 と独りほくそ笑んでいるのだが。
モデル:OM-RC
バック&サイド:マダガスカル・ローズウッド、
トップ:ヨーロピアン・スプルース、
スケール:645mm、
バックプレート:ブビンガ