「満開予想」 |
一昨日は7~8輪をお愛想程度に咲かせていた玄関先の桜の木も、
昨日には枝ごとにちらほらと花が付き始めていた。
日毎着実に花数を増す姿は孫の成長を見ているような気がする。
夜来の雨は未だしつこく降り続いていた。
風も激しく吹いている。
嫁は今日の同窓会に着ていく服選びに夢中になっており、
雨風は頭に入っていなさそうである。
お昼過ぎには低気圧は東へ遠ざかるとの天気予報を信じ切っているようだ。
時折、「これ如何?」 と訊ねられる。
「あ~、それでええやん」 と返すと、
「だって、、、」 と結局こちらの返答には応じない。
それを何度も繰り返すばかり。
ほとほと嫌になる。
やっとの事で決まると、時計はお昼前。
何と1時間以上も掛かっているではないか。
アホらしくなったが、雨は止んでいた。
お陰で、洗濯物は外で干す事に決めた。
一足先に玄関を出ると、桜の木は見違えるほどに花を付けていた。
それでも2~3分咲きといったところか。
急ぎカメラを取りに戻り、写真に収める事にした。
薄靄が掛かり、くっきりとは映像ではないが、今年初の桜の絵である。
峠を越え、鵯墓苑辺りから南東の方角を見ると雲間が開け、薄光が差し込んでいる。
もう雨は降らないようだ。
墓苑の入り口に至るまでの道100mが桜並木になっているのだが、今は5分咲き。
トンネルを越えると、市内に入る。東山商店街を過ぎると湊川公園が見える。
この公園も毎年見事な花を咲かせる桜の名所だ。
運よく、公園脇の信号で止まった。
公園の中の桜は馬に跨る楠正成の銅像を囲むように、見事に咲いていた。
それでも未だ7~8分といった処か。
明日、明後日に満開を迎えるだろう。
花は正直だ。
市内との温度差を如実に表している。
日照時間もそうだし、風の吹く方向、強弱といった差が花の咲く時期に影響するのだろう。
はてさて我が家の桜の満開は何時ごろであろうか。
俺の感では1週間後と予想するのだが。