「真冬のお友達」 |
ほんの少し寒さが緩んだ所為なのだろうか、
それとも今季初登場のユタポンをお腹の上に乗せて腹部を温めたからだろうか。
久し振りに夜中のトイレ起きがなかった。
それ故か、今朝はすっきり、爽やかに目覚めた。
ユタポンとはレンジで温めるジェルタイプの保温材である。
昔の湯たんぽの現代版と言ったものだ。
発売されて以来、大は俺用、小は嫁さん用として長年愛用していたのだが、
先年遂に嫁さん用のものに液漏れが生じてしまった。
まぁ、寿命である。
俺のもそろそろ買い替えを急いだ方が良さそうだ。
見た目に分かる程、劣化が激しい。
一作日の新聞の折込の中で、とあるドラッグストアーのチラシが目に留まった。
何とユタポンが特価で出ているではないか。
然もネットよりも安い。
車で10分の距離である。
とは言うものの、それが中々買いに行けないのである。
品切れが気に掛かってしょうがない。
貧乏性なのである。
昨日はギターを事務所に運び込まなくてはならなかった。
まさかギターを車に積んだまま、
ドラッグストアーで買い物をする度胸などは持ち合わせていないので、諦めざるを得ない。
そして今日は今日で娘の処へロールキャベツを持って行けとの命令を受けた。
これは絶対服従である。
無理をすれば行けぬ事もないが、止めた方が良さそうな雰囲気だ。
御負けに、嫁の時計の電池が切れたそうで、電池交換の要請も受けた。
今日も駄目である。
明日もまたギターを搬入しなければならないので、恐らく行けそうにない。
何時になったらユタポンを購入出来るのか。
そればかりが気掛かりとなっている。
特に肩当て用に興味を持っているから余計に気に掛かる。
これは読書用にと思っている。
吐く息が白くなる寝室で、仰向けで手を伸ばしながら本を読むのである。
肩は痛いほど冷たい。
必須アイテムだと俺は信じている。
ユタポンは真冬のお友達である。