「霜月末日」 |
今朝の冷え込みは凄かった。
寝室は畳敷であるから、足裏に感じる冷えは直接的でない。
しかし引き戸を開け、一歩外に踏み出すと、そこからは床板続き。
しかし、スリッパが見当たらない。
どうやらスリッパを台所に置き忘れて、床に着いたようだ。
素足のままで数歩歩くと足裏が余りの冷たさに痺れて始め、
今にも床板にくっ付きそうな錯覚に見舞われた。
まるで旧式冷蔵庫の製氷器の鉄板の上を歩くようだった。
靴下なしではとてもじゃないがこの冷えから逃れられない。
スリッパの前に靴下を履いた。
台所では石油ファンヒーターが動いていたが、どうにもならない。
ガス・ファンヒーターにもお出ましを願った。
やはり2台の同時稼働の効果は覿面だ。
熱風の吹き出し口へ足を持って行き、冷え切った足先を温めると、
やっと人心地が付いた。
そこでシリンダーグラスに微温湯をなみなみと注ぎ、一気に2杯飲み干す。
これで完全に体中に気力が蘇り、食欲も出てきた。
嫁は娘よりのリクエストで孫の予防接種のお付き合いらしい。
要は病院への送り迎えの御用であるが、嬉々として張り切っている。
孫のおカッパ頭は写真でしか見ていないので、楽しみだと言っていた。
今日も事務所はエアコンなしで凌げた。
お日様さえ出ていれば南面の部屋は温かく、暖房要らずである。
これもいつまで続くのかは知らぬが、出来るだけ持ち堪えようと、
ヒートテック下着を身に纏い、日夜頑張っている。
ギターもあと一歩の処まで来た。
仕上り次第に写真撮影し、お引渡しとなる。
今回は思った以上に手間取ったが、いい仕上りになっている。
塗装もより透明感が増し、木の風合いも一際引き立ち、深みを帯びている。
近々のブログでの発表が楽しみだ。