「右往左往」 |
さて原稿でも書こうかとパソコンと向かい合ったが、しっくり来ない。
傍らにコーヒーカップがないと、どうも落ち着かない。
コーヒーを淹れに席を立った。
座り直し、再び画面と正対するが、睨めっこするばかりで、筆が進まない。
頭に喝っを入れる為にチョコを冷蔵庫へ取りに行った。
どうもバタバタとして腰が座らない。
つい先頃株価は千円を超える下げを記録し、その後も徐々に値を下げていたが、
今日は七百円以上の下げとなった。
相場は翻弄されているとしか思えない。
そもそも株式市場は鉄火場と同じであるから、博打だと考えた方がいいと思っている。
だから全く手を出さないし、出し様もない。
もしお金があったとすれば、先ずは借金を返し、身軽になる。
そして地道に働く。
濡れ手に粟の金儲け話などには夢々乗っからないと心する事だ。
まぁ、相場を読むということは先を読むと云う事だろうか。
そもそも先が読めれば誰も苦労はしない。
この商売に入った頃の円相場は240円程度だったと記憶するが、
その後はどんどん円高に向かっていった。
記憶に残る最高の円高局面は1995年だった。
確か85円近くになったと思う。
しかし運のない事に、大震災に見舞われ、この好機を指を咥えて眺めているしかなかった。
優柔不断が取り柄だと思っている。
ジタバタしないというのか、出来ない性分なのかもしれない。
だから大きく成長せずにいる。
只、その御蔭で遭遇した数々の難局も何とか乗り切れたとも言える。
円相場を通じて学んだことがある。
先物と云う得体の知れないものには手を付けず、
常にスポットで考えると云う癖が身に付いたとも言える。
その時点時点で判断を下し、その後の経緯が如何になろうとも自己責任だと割り切り、
只々その後を考えるという一種のスポット主義思考。
明日の我が身が分からぬ人間が相場など張れる訳がない。
そう思っている。
このブログを書こうとしても、
やれコーヒーの、やれチョコレートと言って右往左往している有様だ。
まぁ地道に遣って行きましょう。
それが分相応というものだ。