「カラス退治」 |
昨日出勤途中の車中で「今朝鶯の声で目が覚めました」
という投稿がラジオ番組へ寄せられていたのを聴いた。
そう言えば鶯の声は未だ聴こえて来ない。
例年この時節になると鶯がやって来るのだが、
鳴き声は最初からホーホケキョとは上手く行かず、覚束無い。
最初から上手く鳴いた試しがない。
これには何時も疑問を抱く。
何時もが何時も若鶯が我が家の庭にやって来る訳ではないだろう。
小鳥は何年生き続けるのかは知らないが、親鳥もいるだろう。
親鶯が挨拶がてらに「ホーホケキョ」
と庭主に美声を聴かせてくれてもバチは当たるまい。
それとも冬籠りの後は歌を忘れたカナリヤではないが、
喉は未だ本調子とは成っていないのだろうか。
だとすれば、ホルモンバランスの所為ではないかと勝手に推察している。
昨夜嫁に聞くと、そう言えば未だ聴こえて来ないと言っていた。
どうも変である。
これも勝手な憶測だが、餌不足かもしれないのだ。
昨年の秋には虫の声がほぼ途絶えていた事実がある。
そこから導き出される答えは栄養失調なのだが、如何だろうか、、、?
そんなことに思いを巡らしつつ、
明け方の鶯の声での目覚めを楽しみに床に就いたのだが、見事に裏切られた。
カァ~・カァ~という憎っくきカラスどもの鳴き声に叩き起されたのだった。
そこでまた考えた。
確かに近頃カラスの姿を見かける機会が多い。
ひょっとするとカラスを恐れ、鶯達は人里に出てこ来れないのかもしれない。
カラス恐怖症に陥っているに違いない。
一種のPTSDかもしれない。
庭の梅の木もほぼ満開状態となっている。
鶯さんも知っているに相違ない。
折角の機会である。
梅に鶯といきたいものだが、それには先ずカラス共を追っ払わなくてはならぬ。
カラス退治という厄介な問題を抱え込んだものだと、
パソコンに向かい合いながら思案中の夕暮れ時である。