「セールストーク」 |
パソコン画面とにらめっこし続けて1時間が過ぎた。
今日はコーヒーにチョコという例のお呪い儀式の効き目は未だ現れない。
気分転換にラジコ(インターネット・ラジオ)に切り替えると、
丁度午後6時の時報のジングルが聞えて来た。
先程お客さんが帰られた。
12年前にご夫婦で来店されたことがあると言われたが、思い出せない。
申し訳ない気がした。
此の度の訪問は「今迷っていいるので、ヒロさんと相談がしたい」との事だった。
あれこれ話を聞いていると、彼は今までに数十本のギター遍歴を繰り返しているという。
延総額は1千万以上かもしれないらしい。
無論売って、買っての繰り返しだから、実質は数百万の出費だったろうと思う。
手元にはアコギが一本とクラッシックが一本。
残念ながら典型的なパターンに陥っているとしか言い様がない。
只本人の問題であるから、兎や角言う筋合いではない。
端的に言えば「違った音がいい音」或いは「新鮮な音」
と捉える超ポジティブ思考が災いしていると失礼ながら、そう思った次第だ。
それは伝えた。
こういう人達を数多く見てきたが、これだけは如何しようもない。
当方からの忠告は一時的なものとなろう。
当たり前の事として商売絡みであるから、
如何なるアドバイスでもセールストークとして捉えられれば、
悔しいが「はい、それまでよ」で御終いとなる。
信頼関係の構築が如何に難しいのか、今更ながら痛切に感じる。
早く気付いて下さいね、と祈るばかりである。
やっぱり、お呪いは効いた。
書こうか、書こうまいかと迷った話がス~と出て来た。
これもギターに纏わる大切な話である。
ご自分の胸に手を当ててみれば、ドキッとする人もいるであろう。
何の道最後の最後は自己満足の世界である。
要は音楽やギターは楽しく生きていく為のチョッとした媚薬となればいいのかもしれない。
ただ、いいギターを持ったからって、いい音が出てるとは思いません。
何が悪いか、よく分かっています。
弾き手が悪いのです・・・シクシク
上手い人は、どんなギターを弾いてもええ音出しはります。
いいギターとは、上達を促してくれるギターだとも言えるんじゃないでしょうか?
頂きまぁ~す。 m(._.)m