「名器二本」 |
いい楽器を目の当たりにすると自分の拙さを思い知らされる。
と、同時にムラムラと負けん気が湧き上がる。
2005年と2012年のグレッグ・スモールマン製作のクラッシック・ギターを
同時に拝見する機会を頂いた。
現代ギターの中では頂点に位置する楽器である。
ジョン・ウイリアムスが愛用するギターとして有名になった。
「2005年製作 グレッグ・スモールマン」
2012年製作 グレッグ・スモールマン」
神戸のTさんとギター教室の大ちゃんが所有する愛器である。
Tさんのは最新作。
大ちゃんのは2005年製作。
比べて見ると面白い。
外観等は同じ。
内部構造の基本は同じだが、直近のものは丁寧な作りだ。
スモールマンは音を創り上げる人であるから、丁寧さからは離れている。
外観ではなく、内部の拵えのことである。
変更・修正の連続で音を作り上げて行った痕跡が容易に伺える。
音に対する執念がそうさせるのであろうか。
我々は作りを大切にする。
丁寧さと言ってもいい。
無論、音への執念はある。
しかしスモールマンのような我武者羅さ、或いは執拗さに欠ける嫌いがあるのではないか。
その様な思いがした。
彼の作品は既成概念から外れている。
既成のファン・ブレーシングでは目指す音にならない。
その思いからのスタートである。
徹底的な音響効率を追求している構造を見ると、まるでスピーカのようでもある。
目指す方向は変わらない。
参考にする所は沢山ある。
追い付き追い越せの気概でチャレンジしていこう。
今日は至福の機会を与えて頂いた。
ありがとう!!
いくら、ジョンとのコラボ(?)とは言え、やはりスモールマンって、天才なのでしょうか?
ヒロさん。どんどん盗んで応用しなはれ!
期待してまっせ~!(よう買わんけど・・・)
良いものなら何でもスグに取り入れそうなヒロさんですが、現在のFieldsを見ていると、あまりスモールマンを参考にしているようには見えないのです。
それは、スモールマンがナイロン弦だから?
逆に考えると、スモールマンの革新的な構造は、テンションの強いスチール弦には応用しにくい?
想像しているだけで、超楽しいナァ~!!!