「ちょこやまくん」 |
今朝のラジオで「ちょこやまくん」特集をやっていたが、正直、知らなかった。
お猪口のように小さな器のサラリーマンを揶揄る言葉だそうだ。
漫画エッセイで結構売れていると聞いた。
見たことも読んだこともない。
時代に遅れているなぁ~としみじみ思ったが、
こんな事くらい知らなくたって如何って事ないと開き直った。
が、そういう開き直りをするという事が「ちょこやまくん」的なのだろうか?
こういうキャラは誰しも持っている。
人前では強面を装っていても、家に帰れば所詮ダメ亭主。
金銭面でも、大らかに振舞っていいても、陰では細々と遣り繰りの連続。
女の子の前では意識過剰。
でも、男ってそんなものでしょう。
この歳にもなれば、世故に長け、上手く立ち回る事が出来るようになる。
しかし、持っている性根はそんなに変わらぬ。
余り、正面切って見せないだけである。
そういう面はより「ちょこやまくん」となっているのかもしれない。
若い人たちの捉えようとは違うと思っている。
俺の「ちょこやまくん」感はおおらかさに欠けるのかもしれない。
小さな事でクヨクヨしている自分の様が「ちょこやまくん」という言葉に象徴され、
集約されていると思っている。
若い人たちは「ちょこやまくん」でいいのではないですか。
勤め人というか、宮仕えは大変ですよ。
俺はそれが出来ないから商売人の道を選んだ。
でも、全くの「ちょこやまくん」人生でしたよ。
お客さんを前にすれば、鷹揚に構え、太っ腹な態度を示す。
その裏では、嫁さんに嫌味をたらたら言われ続ける。
見えを張るというのは辛いものなのですよ。
商売とは見栄を張りつつ、
強かさを養い保ち続ける事が出来なければ一端にはなれない
と母親から説教を毎日のように喰らっていた。
その意味では全くの「ちょこやまくん」。
度量があるというのですか、大きな器の人になりたいとの願望はあります。
日々努力しているつもりですが、一向にどうしていいのかが分らず仕舞い。
一気に大きな器で飲み過ぎると、酔っ払らってしまい、自らを失う恐れがある。
ゆっくりゆっくりがいい。
ちょこ・ちょこと歩むがいい。
毎晩熱燗をお猪口でちびちび飲るのが性に合っている。
「ちょこやまくん」に乾杯だ。