「水研ぎ」 |
数週間、ブースでゆっくりと乾燥させ、水研ぎというプロセスへと進行する。
お肌を遠くから眺めると艷やかでしっとりと見える。
ところが目を近づけその表面をよ~く見るとザラザラ・ゴツゴツしている。
ざらついた表面を丹念に磨き上げ、鏡のように仕上げて行く。
この作業は耐水ペーパで行う。
滑り易くする為、水にごく少量の洗剤を加え、石鹸水を作る。
その水にペーパーを浸し、さらに固形石鹸をちょっぴり付けながら研磨して行く。
先ずは800番からスタートし、1000-1200―1500―2000へと順に番手を上げる。
800番で付いた傷を1000番で消す。
1000番で付いた傷を1200番で消す。
そう云う順繰りの作業を繰り返すと、やがて鈍い光と艶を放つようになる。
そして、最後はワックスで仕上げる。
大変根気のいる作業です。
如何に木工作業が上手く出来ていても、
仕上げを焦れば元も子もなくなるという過酷な側面を持つ。
入念にやらなければならない。
やっと最終局面にまで来ました。
あと暫くのご辛抱をお願い致します。
申し訳御座いません。<(_ _)>
ギターに、洗剤??
ギターに、石鹸水???
以前、まるで理科の実験室のような工房の写真でも、驚かせられました。
面白い! 楽器製作の行程って、本当に、驚きの連続ですね。