「フレンチポリッシュ」 |
ギターの全面をフレンチポリッシュで仕上げる訳ではない。
表甲(トップ) のみである。
ネック、そしてボディーのバックとサイドには既にラッカー塗装が施してある。
先ずはブリッジ部分にマスキングを施す。
外周のパフリングとロゼッタの上にセラックを刷毛で塗る。
木の色が出ないようにコーティングする訳。
この処理をしないと白いスプルースに色が着いてしまい、後々面倒なことになる。
まぁ、保護膜と言ったところでしょうか。
この後、薄めたセラックをタンポにたっぷりと吸わせ塗布して行く。
そしてパミス・パウダーを振り掛け、
オイルを加え、タンポで擦りつける様にして塗膜を重ね上げて行く。
追い追いこの作業を写真で紹介出来ればと思っています。
セラックの塗膜はラッカーと比較すれば柔らかい。
理屈的には音への影響は少ないと言える。
ただし、セラック塗装にすれば全てが解決、という訳には行かない。
ラッカーであれ、オイルえあれ、はたまたセラックであっても、
これが一番という決定的なものはない。
ギター作りは総合力です。