「想像する」 |
スピンドル・サンダーってどの様なものですか?」
「木工機械を知らないので写真を載せて下さい」
というコメントを頂いた。
予想はしていた。
見知らない機械のことを文章で表現しようと精一杯試みたのだが、
やはり無理があったようだ。
写真を載せ、文章で補足する。
それが一番手っ取り早く相手に伝える事が出来ることは分かっている。
が、それでは解説書のようになってしまうと思い直し、敢えて文章だけに止めた。
小説の低を保ちたいからです。
「想像力を働かしなさい」と言っても無理な話。
誰だって見たことも聞いたこともない物事を想像する事は出来ない。
恐らく滑稽極まりない物事を考え付くのが落ちだろう。
「スピンドル・サンダー」の中央にペーパーを巻いた円筒が付いている。
その円筒が穏やかに回転しながらスムースに上下運動をする。
スピンドルとは軸とか心棒という意味。
写真を見ました。
動きを説明しました。
これでこの機械の形を知り、その上にこの機械がどの様に運動するのかを知りました。
ものと法則(動きの)が解かった訳です。
このような形をして、この様な動きをする機械がある。
さぁ、そこからが「想像」だろうと思います。
この機械を使えばどの様なモノが創れるのだろうか?
こう使えばもっといいのに。
この機械にこんな物を付ければあんな事が出来るのに。
そのように考えて行くのが想像だろうと思う。
ギターというものをよりよく知る。
その扱い方(音楽・弾き方)をより学ぶ。
さぁ~、想像力を膨らませて下さい。
音楽は自由で無限の可能性を持つ世界です。
知れば知るほど拡がります。
大きく羽ばたいて下さい。
あとは貴方たちの情熱です。
例えば、ソモギや河野ギターの、あの複雑なヘッドデザインの荒削りを、これでやるのであろうか?
あるいは、下駒(ボディ表板中央部の弦を止める所の板)の荒削りを、これでやるのか??
それくらいの想像しかつかない…
ワ、ワカラナイ???