忙中閑(勘違い)あり |
「今日は暇だろうな」と思いながら、先ず、する事の優先順位を考えた。
月末なので、振込等の銀行関係を一番とした。
次に、ブログの更新といった具合にス~と頭の中では整った。
お昼過ぎに事務所に入り、それから銀行へ行き、滞りなく事は済んだ。
事務所に戻り、コンピューターの前に座りブログの更新をしていた。
「おはようございます。伊藤です。」とギターリストの伊藤賢一氏が入ってきた。
「おはよう。チョッと待っててね。いま、ブログの更新中やねん。」と答えた。
一昨晩、彼の尼崎でのライブが終わった後、一杯飲んだ。
彼はお酒のほうは余り強くはないようだが、話は好きな方だと感じた。
食事の後、事務所へ立ち寄り、数本の新作のフィールズ・ギターを弾かれた。
彼のギターに対する表現は独特だ。言わんとすることは分かる。
自分は「ギターの弾き易さ」について説明をした。
彼はこのたびのライブを催されたH氏の家で一泊されるとの事だった。
H氏の家でも何本かのギターを弾かれたらしい。
その時に、「弾き易さ」という言葉に合点がいったらしい。
彼の表現によると「もや~としていた疑問点が、
ストンと納得できました。」という言葉になった。
一昨晩弾いたギターをもう一度弾いてみたい。
今もっているギターと比べてみたい。
そういう訳での突如の再来店ということらしい。
じっくりと弾かれた後、「今日はこれで帰ります。」と言って、帰られた。
彼はクラッシックを学ばれている、非常に美しい音を出される。
彼の指を見ていると「ギターを弾く為に生まれてきた人だな。」と素直に思った。
「美しい音楽の追求者」だと思った。
ここから大忙しの展開になる。郵便物に紛れ、国際貨物の配達不在表があった。
アメリカからの荷物だ。早速、電話を入れ、再配達の時間を打ち合わせた。
すると、お客さんが入ってきた。
「フィールズを取りに来ました。見せて下さい。」、大阪のYさんだ。
「うわ~、ええわ~っ! せやけど、俺みたいなのが持ってもいいんかな?」と、
にやにやしながら叫んでいた。1~2時間後に、そのYさんも帰っていった。
すると、また突然に「鳥取のIです。」といって入ってこられた。
米子に住まわれるIさんだった。彼との付き合いも10数年となる。
たまに、神戸への出張があると立ち寄られる。
「家の一角に防音対策をしたスタジオを造るんです。
そして、そこを若い人たちにも開放して、楽しもうと思っています。」と言われた。
素晴らしい事だなと思った。
元気の源となる音楽。
音楽の持つ力に乾杯と言ったところかな!
バタバタしていると、荷物が届いた。「フェデックスです。」という。
あれ違うな、「確か、DHLの筈だがな?」と思った。荷物を見て、納得した。
確かに自分が注文をしたものだった。只、忘れていただけだった。
暫くして、「DHLです。お荷物を届けに参りました。」、「ここでいいんでしょうか?」と訊ねる。
「どういうこと?」と訊くと、「実は、住所が記入されていないんです。
ただ、7F Kobe Center Bldg. とだけなんです。」という。
よく見ると、本当にそうだった。中を開けて見たら、紛れもなく注文した品物だった。
注文書にはキッチリと住所は明記されていた。お互いに納得して納品完了。
「しかし、これで良く届いたものだ。自分も有名になったものだ」と帰宅した後に、
この顛末を嫁に言った。
「インターネットの時代や。YaHoo の知恵袋で訊いたんと違う?
2~3分で答えてくれるらしいやん。」と言われた。
さすが奥様、ナイスつっこみ~!